2022.03.30
民報サロン「私のピアノ逃亡記」とその後
福島民報の民報サロン執筆から2年が経ちました。自分の考えを述べるというよりは、これまでの自分の歩みを素直に振り返るそんなタッチで書き上げました。
今思うと「ピアノに対してずっとジタバタ」していた自分が、よくもこんなに長くピアノ講師をて勤め上げられたものだと内心驚いています。
始めた当初は生徒さんは5人いるかどうか、その後、英語講師としてホームティーチャーも同時に開始。それも安定しない間は夜は家庭教師をしていました。
それでも12年間この教室を続けられたのは、私と共に歩んでくれた生徒さん一人ひとりのお陰だと改めて感じています。そうでなければまたピアノから逃亡していたに違いありません!
私はというとこの12年、生徒さんのため自分のためと、教室のリフォーム、アップライトからグランドピアノへ、ホームページの開設、セミナー受講、もろもろ資格の取得と取り組んできました。でもなんだかまだ自分が「逃げ腰」な感じがするのはどうしてなのか?笑
その答えが出ないまま悶々としていたのですが、やはり「出来ない自分から逃げないこと」、これが決定的に自分に足りないものだと痛感したのです。
そこでふと思い出したのは、23歳くらいの時に「保育士」の資格取得のため勉強し(たいした覚悟もなく)、受験し一次試験の筆記試験の何教科か合格したまま中途半端に勉強をやめてしまったこと。
「あぁ、ここにも半端にしていたことがあったか~」そんなことを40歳になりしみじみ。
これはもしや「神様のお告げ」やも。。
そんな風にも感じた先日、まずはamazonで保育士試験のための書籍を購入しました。ひとまずここから始めてみようと思います。(ここで書いたらさらに頑張れる気が。。!)
年度末になると教室を卒業する生徒さんがいらっしゃいます。小さい頃はふりふりのドレスに大きなリボンを付けてピアノを弾いていた子が、時が経ち自分の夢に向かって一人暮らしをはじめる。。
いろんなことがあっても逃げ出さず今日の日を迎えている姿を見ると、「人間の成長する力」に圧倒されてしまいます。
日々生徒さんがそれぞれのペースで成長していく姿と同じように、「自分にもまだまだ成長する力がある」ともう一度信じることが新たな一歩に繋がりそうです。
新生活を始められる皆さん、心からのエールを送ります!
✓補足
「逃亡記」の最後に「一番なりたくなかったピアノの先生になったしまったのだ」は詳しく言うと「(ピアノに自信がないので)なりたくなかった」が本心なのですが。。
私は12年間かけてこのコンプレックスを生徒さんの力を借りながら克服してきているのだと思います。改めて皆さんに感謝の気持ちを込めて。